「第56回猿若会」
国立劇場
1999.10.30
いつものように朝2の電車で東京へ。 新宿をぶらついて思いっきり時間をつぶして、そこからバスで国立劇場へ。 さすが国立劇場、ちゃんと目の前で止まってくれる。

ひととおり挨拶を済ませたあと、おそるおそる劇場の中へ。 ちょうど幕間でゆっくりと席を探すと、 私のは2列目、実質最前列の舞台に向かって右の端。 自由席の4列目の真ん中のあたりを確保しようかなとも思ったが、 この席は角度が面白いのでこのまま居座る。 裏で大道具が移動しているのが見えたり。

最初に見たのは「蝶の道行」というので(というのはあとから分かった)、 じっと見ていたが、かなり動きが激しい。 お、黒子がいる。本物の黒子を見るのなんてはじめてだ。 しかしなんだかさっぱり分からないので、幕が降りたあと500円のパンフを買いに。 ついでに2階に上がっておみやげに職場の女の子のリクエストの人形焼を 買うあたりが悲しきサラリーマン。

しかしパンフを見てもやっぱ分からんものは分からん。 こういうものはオペラとかと同じで 最初からすべてを分かって見てないとだめなんだろうなあ。

というわけでじっと待つこと2時間くらい。 だんだん催眠効果が現れる頃に次の演目が「春興鏡獅子」ということになった。 指定席なのに空いていた席が次々に埋まっていく。 自由席も同じように埋まっていく。 いつのまにか盛況になってしまった。後ろでたくさん立ってるし。 しかし、準備が大変そうで他の演目の前より非常に幕間が長い。

やっと幕が上がって、なんだかんだあって、姉妹が登場。 亜季ちゃんはなぜか左側に登場。どうして左側で踊ってるの?
いきなり「まえだあきっ!」って掛け声が後ろの方からかかる。 呼び捨てにするな〜〜(そういうものなんだってば)。 亜季ちゃんばかり何度も掛け声がかかるが、この人はいったい何者なんだろう。
やっぱり顔は白く塗られていていたが、意外と顔の判別ぐらいはできるものだ。 背はほとんど変わらなかった。 が、なんというかやっぱり動作が亜季ちゃんなんだよねえ。
それにしても亜季ちゃんは右側に来てくれない。 ほとんど左側で、右端なんか来てくれなかった。
いったん引っ込んだあと今度は蝶の舞。 姉妹といっしょに獅子の舞。髪の毛くるくる回すやつ。 これこそあたしの歌舞伎のイメージ(笑)。 これを見せてもらえるとは思わなかったよ。 とはいえ、やっぱり見ているのは亜季ちゃんのひらひら。

幕が降りると半分くらいの人がぞろぞろと引き上げていく。 どうやらこれが今日のメインだったらしい。
その後OFF会が盛大に行われたのであった。

Written 11/6/99
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