後ろのほうに並んだので、結局2階ではなく入り口付近に座る。
いつの間にか女性が隣に座ってマンガを読みはじめている。
いまどき「あずきちゃん」か。
小学生かと思ったがそんなわけない。
それを読み終わって自分の書いたレポートを読んでいるらしい。
別に興味ないし、こっちはプログラムの仕様を練っていたので
どういうものか知らなかったが、
ふと目をやると「バトル・ロワイアル」の文字が。
それは実験心理学の有用性についてのレポートだったらしい。
国会で論戦があって、一方は子供に見せると悪影響がある、
もう一方はいや子供にこそ見せるべきだと言っている。
こういう(不毛な)論戦が起こるのは本当に悪影響があるか検証されていないからだ。
だから子供に残虐なシーンを見せて変化を見るというような実験をするのがよいと。
ちゃんと読んだわけではもちろんないが、
つまみ食いした感じではこんなような内容だった。
おいおい、それが定量的に示されれば残虐シーンがある映画は全てR指定にするのか?
それは違うだろ!
品川で降りて昼食をとって、山手線で有楽町へ。
丸の内東映へ真っ直ぐ向かい、1時すぎに到着。
重装備してすでに並んでるよ。
14人ぐらいいて何人かは女性。女性ファンはもっといると思ったのにな。
ちょっとブラブラしてから山手線で(乗り換えしたくないから)新宿へ。
そういえば、新宿東映ってどこだっけ?
根拠はないが東口だろうと思って紀伊國屋へ。
その前に例の映画の看板が並んでるところに亜季ちゃんいるかなと見てみたが、
ないなあ。
紀伊國屋では原作が4列も並んでいる、
と思ったら半分は「バトル・ロワイアル/インサイダー」という本なのね。
表紙のデザインを統一する戦術。
読み始めると面白いのだが、これをゆっくり読んでいる時間はない。
地図で調べると、東映はすぐ近くね。
2時すぎに到着。お、やっぱりあやしい二人組(失礼!)がいる。
朝5時から並んだらしい。ご苦労さま、というかこれからが大変のはずなんだけど。
こちらはほとんど人がいないと思ったら、
ダンボールと荷物を置いてどっかにいっている人が多いらしい。
全部で11人くらいで約半分が女性。藤原くんのファンなのかな?
丸の内のほうの状況だけ伝えて、私は離脱。
とても冬に外で徹夜する気力はないの。
どっかで一服しようと思い、平日なのでマクドでチーズバーガーを食べつつ、 これまでのレポ書き。 ここで一時間休憩してから秋葉原へ。でもホントに歩き回っているだけ。 そのあとホテルに荷物を置いてちょっと休んでから、 もしかしたらのときのために前売りチケットだけ持って丸の内のほうへ。 丸の内東映前に6時到着。40人弱くらいいたかな。 しばらくその辺をほっつき歩いて今度は新宿へ。 我ながら全く忙しいねえ。
6:55に到着したら、もしかしたらと思っていたことが現実に。
7時から整理券が配られるらしい。しかもそれを告知されたのは10分前という。
「これは非常にラッキーなことと言えるのではないでしょうかー!」
いそいで路地のほうへと続く列の最後尾に付く。
しばらくすると一人の男性が私の後ろに並ぶ。
何でもたまたま新宿にいたので友達のために様子を見に来たのだという。
それなのに整理券のために並ぶことになるとは。
「これはちょっとアンラッキーといえるのではないでしょうかー!」
やたら「寒い」を連発してたし。
もっとも私は全然寒いとは思わなかったけど。今日の東京は暖かい。
待ち時間は意外と長く感じたが、7:02頃配布開始。結局私は33番だった。
整理券をもらうのに別にチケットを提示する必要もなく、
何枚も欲しい人はまた後ろに並べとのこと。
4周して前の二人と合わせて計12枚ゲット。
私がもらったのは、63、80、91番。
取ってもらってばかりの私もたまにはこういうことに貢献しないとね。
しかし、何故整理券を取る方が三人とも愛知県人で、
取ってもらうのが関東人。
でも、仕事が忙しい中ブーイングを浴びながら会社を休んだ甲斐が本当にあった。
不幸だったのは3、4番人並んでいた女性組。
荷物を置いて出かけているので整理券配布のことは知る由も無し。
不幸中の幸いで、ちょっとしたら帰ってきて、一方の子は102番をもらっていた。
これが300番だったら泣けちゃうけど。ただ、帰ってきたときは茫然としていた。
整理券については実は警察から勧告のようなものがあったらしい。
夜の新宿は物騒だからね。
配布するんなら最初からそうしろよ、っていうか元々用意していたとしか思えない。
やっぱある程度集まらないと配布しないもんなのかな。
丸の内のほうもほぼ同時配布だったらしい。
ミッションが完了してしばらくしてから「メシ」ということでフラフラと
「熊本ラーメン」に入る。でも値段の割にうまくなかったな。
そこで二人と別れてからタワーレコードへ。
9階までエスカレーターを駆け上がるとこれまでさんざん歩いているので
さすがにきつい。
座れる試聴コーナーでCDを聴いたり、DVDを物色したり、30分くらいここで過ごす。
本当はDVDを買いたかったんだが、ピンとくるものがなかったのでCDを2枚購入。
カレンダーがついてきたが、これは実家送りかな。亜季ちゃんがいればいいでしょ。
ホテルについたのは8:55。就寝は10時過ぎ。
当日は6時前に起き、ずっとニュースを見ている。
何しろ6:50に出かければ集合時刻の10分前に着くという勘定だから。
と思いつつも時間などあっという間にすぎ、
予定通りにチェックアウトして、吉野家で新聞を読みながら牛丼を食べる。
珍しくうまい牛丼じゃないか。
新聞のテレビ欄を見ると「中継!!渦中のR15指定映画…ついに初日」となっている。
テレビカメラ来るのかな?でもやっぱ丸の内のほうかなあ。
そんなことを思っているとここで予想より時間を使ってしまった。
新宿着7:25。別に7:30に間に合わなくても問題ないとは思うのだが、
念のためということでダッシュして7:29到着。
かなりの人だかりができている。
カメラは来てないか。やっぱり丸の内のほうかな。
係の人にどこに並べばいいのか訊き、適当に並ぶ。
ホントはトイレに行きたいんだけどどれくらい並ばされるのかな?
少なくとも劇場前で並んで整理券をもらおうとしている人々が
全部受け取って再びきちっと番号順に並ぶまでは入場できないだろうな。
でも劇場の前に中年以上の人たちが何人もブラブラしているようじゃあ、
あまり手際よくやるとは思えない。
もう一度3列にきっちり並ばされて待つと、8時頃入場開始。
30人ずつ区切って入場ということで、私の前で切られる。
しばらく待ってから劇場入口まで誘導されると、後ろの女の子が割り込んできた。
そんなに急がなくてもいいのに。
カメラチェックに備えてカバンとタワーレコードの袋の口を開けて進むと、
チェックの人が「カメラありませんね」「あ、はい」。
おいおい、それじゃあ全然カメラチェックになってないよ。
後から思うとここで「もっと厳しくやったほうがいい」と忠告しておくべきだった。
なかなかそうは言えるもんではないのだが。
ゆっくり劇場内を進んでいくと、最前列を確保してくれているらしい。ありがたや。
シートには朝日の夕刊。例のヤツね。これもありがたや。
でもネタバレがこわくて映画終わるまで見れない。
トイレに行ったあと、8:15頃パンフを買いに列に並ぶ。
まあ、まだ入場中だから。この時点では540番ぐらいで、まだ最後列に席がある。
ちなみに座席数は596。
8:30にアナウンス。立ち見の人は中央の列に入らないでということ。
周りを見るとすでに後ろ・左右の壁にぎっしり。
でもまだ1時間以上待たないといけないのよね。
このあと内輪の話で上映会は1/6 or 7となったらしい(謎)。
やっと上映開始、なぜか拍手が起きる。その前に当然CMがあるわけね。
来夏はアレはやらないのか。しょうがないな。
映画が終わって拍手が起きていよいよ舞台挨拶。
舞台左袖から、柴咲コウ・藤原竜也・前田亜季・深作欣二監督・安藤政信・栗山千明
の順に入ってくる。
亜季ちゃんはマイクを持って登場。もうマイクは持ち慣れてますよってな感じ。
上は黒のお洋服で髪は後ろでまとめてちょっとシックな感じ。
スカートは普通の丈でストッキングは見たこともないような模様。
安藤くんが見えたときに非常に大きな歓声が上がる。
これが生黄色い声ってやつね。はじめて聴いたかもしれない。
亜季ちゃんは3番目に挨拶。内容はよく覚えていないが、
劇中の個々の人物がどう思っているのかを感じ取って欲しい、
というような難しい注文をしていたような気がするが、違ったかもしれない。
亜季ちゃんは挨拶している人の話に一々表情でリアクションしたり、
そちらの方を見たり。
優等生的に思えるかもしれないが、
それはきっとたぶん亜季ちゃんには自然なのだろう。
藤原くんの方は対照的にノーリアクションで、
退くときも真っ先に帰ろうとしていた。
でも全然肩に力が入っておらずホントに自然体という感じ。
スクリーンからそのまま出てきたような感じってのがすごい。
対して安藤くんは前後に動いたり落ち着きがないのだが、
たぶんあれが彼のスタイルなのだろう。
あとちーちゃんがほぼ正面で見られたのは貴重だったかもしれない。
たけしはテープでの参加だったが、今南極にいるとジョークを飛ばしていた。
司会の人は「南極からかどうか分かりませんが、、、」とまとめていたが、
ここは「南極からのメッセージをお伝えしました」とすべきだっただろう。
12時に舞台挨拶終了。我々は昼食に向かうのだった。
映画は、
う〜ん、亜季ちゃんの活躍する場面は思ったより少なかったなあ。
藤原くんも少なかったけど。
最初はヘリコプターが舞い降りるシーンなんか映画的、というかハリウッド的(?)で、
どうも私の趣味じゃないなあという感じ。
そこから次々と生徒が死んでいくところは、あまりに速くシーンが変わっていくので
バトルやってるなということしかわからない。
私はマンガを読んでいるからまだなんとなく理解できたが、
予備知識ゼロの人は「はぁ?」ってな感じだったかも。
その後は段々ペースダウンしてくるが、ドラマを楽しむってほどではなく、
あっという間に2時間弱が過ぎ去る。
女生徒5人によるバトルは分かりやすかった。
青酸カリを盛ってた女の子はいい味出してたな。
やはりメッセージを伝えるのは難しい。